今回の目玉としては、遂に萌絵が犀川を出し抜いた!
…と思いきや、結局犀川が最後にすべて持っていきました。やっぱりね。今回、準レギュラーとも呼べる脇役が細かく描かれているのが楽しめる。それから毎回驚かされる森独特の言説は、犀川の台詞として描かれているくだりにとても印象的なものがあった。以下引用。
「本当は超能力なんてペテンだ、ということが暴かれてしまうリスクと、ひょっとしたら本ものの超能力者かもしれない、なんて具合に、もて囃されるプロフィット。この両者を彼ら(テレビに出る超能力者)は交換する」
「もし本ものの超能力者なら、交換する必要がない。本ものなら、暴かれるリスクがないから、交換が成立しないだろう?<中略>だから、テレビに登場するという行為だけで、すべてが偽者だとわかる」
事件自体はいつもながら非常に不可解というかぶっとんでます。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/11/15
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