一週間ほどBLを読まずにいたら、兎に角「これぞBL!!」みたいな漫画を読みたくて仕方ない感覚になりました。この際ヤマもオチもなくていい。意味は全てにある、と決め込んで古本屋に駆け込み、バーッと手にした漫画たちです。
17才の密かな欲情/高久尚子
絵が読みやすそうだったので買いました。ちょっと話が軽薄な感がしますが、徐々に朝生の気持ちが高村に追いついていく様を割と丁寧に描いていました。ただ、エロがあればいいってものではないはずですよね…ドラコミックスだから仕方ない気もしますけど……。
絵はそこそこ好きなので、もっと最近の単行本も読んでみようと思います。
桃色パンティノン伝説/柚摩サトル
バカなBLが読みたくて、100円コーナから1冊選びました。以前雑誌で読切を目にしたことがあり、期待もあったんですが、いやこれはトンデモないBLでした。悩みなさそうだなぁこの作者(笑)。
本人曰く「パンツをはくと呪われる、というアホ設定に最初後悔した」そうですが、逆にこれを表題に持ってきたところが大正解でしょう。搾乳器の話(一番笑いました)も「BL好きなら誰もが想像する…」とかもうやりたい放題で、さすがピアス、と思いました。
アホエロ満載の中で、少しダークな「孤独な男」がキラリと光っていた気がします。
身勝手なあなた/まさお三月
短編集です。いやぁ、面白かった。ホントに短いページ数でそれぞれしっかりくっついていて、突っ込む気が起きません。評判通りの本でした。「幸せな人たち」と「甘くない」が特に良かった。
雑誌投稿作が最後に掲載されていましたが、この絵のままだったら多分この人読んでないですね。あまりBLっぽくない絵柄がこの方の良さだと思うので。
書き下ろし「夏みかんの話」がとてもよかったです(笑)。