素敵な呪文

感想文

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(特にBL)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代ビーイング、ジャニーズなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


たかが恋だろ/原作:英田サキ 漫画:山田ユギ

たかが恋だろ (ミリオンコミックス Hertz Series 61)
 くそーやっぱり面白かった……。BL界の超有名人タッグですもんね。
 山田ユギさんは作品数も多いし、読んだら絶対面白いと予想して敢えて手を出さずにいました。BL漫画の感想をこんなに書いておいて何故ユギさんが無いのか!??と憤る方もいらっしゃったのでは(いや、そんな声は聞いていませんが)。
 肝心の内容は所謂再会モノで、目新しさは別にありません。ですが、あとがきでユギさん自ら言われるように、やっぱBL漫画好きだ!!と思い出させてくれます。今これを読んだのは運命的だったなぁ。
 裏社会と再会・子育てとの絡め方は見事で、ひとつも中途半端になっていません。エスシリーズなど裏社会モノで人気の英田さんだから描ける関係なのでしょう(読んだことはありません)。泉巳についてはヤンチャやってた割にはかなりしおらしいなと思いましたが、これも妻子を持って感情が増えたら不思議じゃない。子どももすごく可愛く描かれています。
 この漫画の仕事や育児の描き方にはとても感動しました。たとえば、職業や子どもの存在を単なる装飾にすぎない形で出してくるBL漫画が多すぎる気がします。アンソロジィが嫌いなのもそのせいです。ですが泉巳の今の仕事は子どものためであり、その設定が具体的なのも後々の事件に関わっていて、登場人物を描くために欠かせない背景になっていました。これこそ人間ドラマです。本当にいい。やはり手当たり次第ではなく、感動できる漫画を読みたいものだと思いました。
 ということで、今更ですが山田ユギさんもこれからしっかり読みたいです。