もう少し曲数が多ければ『時の扉』を超えることができたと思うのですが……。楽曲はいずれも珠玉で、WANDS真の代表曲とも言える「天使になんてなれなかった」で劇的に幕を開け、名バラード「DON'T CRY」、地味ながら隠れた名曲「君に もどれない」など、避けて通れないものばかり。東京駅で撮影したというジャケットもすごくいいですね。街にまったく溶け込んでいない上杉がまさに孤高のミュージシャンな感じで（笑）。
このアルバムは没曲が沢山あるそうですが、おそらくビーイングのやり方からして「ささやかな愛情」（vocal compilation maleに収録）などよりももっと本格的に完成形に近い楽曲も埋もれていることと思います。来年はat the BEING studioシリーズのリリースから10年経つので、ビーイングが何かやってくれないかと少し期待してみます。
