素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


今週のお題

 書店員の名にかけてハズせないお題ではありますが(笑)、ここ数年で心に残った本は既に紹介していますので、自己流の縛りを設けてみました。題して、「10才を迎えるまでに心に残った本」!!

小さなピスケのはじめてのたび

小さなピスケのはじめてのたび (えほんはともだち)
 まずは絵本から。この本、最初に読んだときは「住むところを探すだけなのにどうしてこんなにツラい目に?」と思いました。けれども幾度も困難に遭いながら自分の住まいを手に入れて、ぬくもりある部屋で開ける紅茶の缶がものすごく価値のあるものに感じました。
 ピスケを見ていると、抗えない自然の脅威にいろいろなものを失っても立ち上がれるタフさが欲しくなります。

ピーターラビットシリーズ/ビアトリクス・ポター

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)
 今更言うまでもありませんが、怖い話ばかりですよねこれ。人間が動物に手をかけるのも嫌ですし、ひげのサムエルがこねこをパイにしようとする行為など本当に怖くて続きが読めませんでした。でも、絵本にしては重量感のある文量・内容で、読書を好きになるきっかけを与えてくれた本でした。お薦めは「ずるいねこのおはなし」。トムとジェリーをリアルに仕立てたような短い話です。

名探偵コナン (1)/青山剛昌

名探偵コナン (Volume1) (少年サンデーコミックス)
 姉といとこが「子どもは読んじゃダメ」とやたら言うので(お前らも子供だろ)、隠れてこっそり読んだ漫画。あまりに有名なジェットコースター殺人事件、僕は全然怖さなどなく、むしろそれまで見たことのない描写、(見た目の)歳が自分と変わらぬコナンのヒーロー性はもう虜でした。解りもしないのにドイルを図書館で読み、サッカーをしました。と書いていたらある名作を思い起こしますねでは次を。

ドン・キホーテ/セルバンテス

ドン・キホーテ〈前篇 1〉 (ちくま文庫)
 勿論意味などあまり解っておらず、何故みんなキホーテの旅を邪魔するのだろうと不思議に思っていました。ただ、捉え方は違えど、今読んでも笑えるというのが凄いと思います。
 幼い頃に胸躍らせた本を、大人になってしみじみ考察しながら読むというのが僕は好きではありません(というかできません)。読めば忽ち感激が蘇り、あの頃と変わらぬ気持ちで読める本を、心に残った本と呼びたいです。