中村明日美子さんが本格復帰して嬉しいです。ついに「空と原」も再開しますしね。
窓辺の君/雲田はるこ
短編集においてすべての話が好みというのはとても珍しいのですが、この本はまさにそれだったので、一作ずつコメントしてみました。
- 窓辺の君
たった1ページで物語を作った感のある凄い短編。これがデビュー作とは……!
- GOOD BYE, HONEY
幼なじみ・方言などハマりどころオンパレード。最後まで普通の男なてっちゃんがいい。
- Lay DOWN, Sally
BL短編の王道みたいな作品。サリーがどんな脚本を書くのか興味あるなぁ。
- はじめて弾く恋のうた
かなり好きな話。後日談など描かない余韻を残した締めが素敵です。まぁ、ピアノに負けましたすいません。
- 悪童セヴンティーン
間宮の顔怖すぎる。そして先生もうざい。話は面白いけどね。
- あなたには言えない
- だいだい色に溶けあう
正統な連作。迷いのない礼についていくのは大変でしょうね……。ただのBLじゃなくて、若さとか性別とか本来BLが度外視しがちな柵をしっかりテーマに据えているのが素晴らしい。美しい話です。