素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


ブルックス・ブラザーズ

 田中卓志の「俺と一緒に夜明けの紅茶を飲まないか、ケッ ケッ ケッ」が頭から離れない。


 それはそうと、山口洋の日記を久しぶりに読んで、ハッとすることが書いてありました。
 たとえば99人が間違った方向に進んでいて、それに流されずに自分を貫こうぜ、みたいなのは悪く言えば独善的なものを感じざるを得ません。自分のことしか考えていないというかね。結局他の99人と変わらないじゃないかと……。
 そうではなくて、自分は正しい方向に突き進むとしても、この99人の目を自分の行く方に向けるために何とかしようと行動するとき、はじめて「独りで進む」ことの意味があるのだと思いますがどうでしょう。

LONG WAY FOR NOTHING/HEATWAVE

LONG WAY FOR NOTHING
 ヒートウェイヴは長く聴いていましたが、一発で「うわーいいこれ!!」と直感したのはこのアルバムがはじめてでした。静かな吼えから一気に駆け抜ける「STILL BURNING」、山口のアイリッシュなバックボーンが冴える楽しげな「I HAVE NO TIME」でバンドの存在感をしかと示し、それまでとは明らかに違う完成度の高さを窺わせます。中盤では「INTERNATIONAL HOLIDAY」などがハイライトでしょうか。渡辺圭一(元本屋)がヴォーカルを執る歌もあり、新メンバ1作目にして余裕すら感じるグルーヴ感。一種のカタルシスを覚えるような壮大なナンバでラストは締められ、正直山口にしては出来すぎたアルバムだなと思いました(笑)。個人的には大好きな作品です。その辺の薄っぺらなギターバンドには決して出せない渋みを感じますし、活動を重ねて作り上げた音はライヴバンドとしての彼等の矜持を示したものと思います。