素敵な呪文

感想文

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(特にBL)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代ビーイング、ジャニーズなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


闇が深まり暁近く

 座間の9人殺し、いろいろと信じきれない事件ですねぇ……。「ひと月3人ずつか」「(最初に判明した被害女性を除く)他の8人は誰にも探されてねぇのかな」等と予想もしないコメントを吐きまくる会社の重鎮(70代)にはもっと吃驚しました。


 さて、Free!の3期も決定したというのにめちゃめちゃ時代錯誤な作品を紹介します。最近また読んでしまって……。

卒業M/杉崎ゆきる

卒業M (第3巻) (あすかコミックス)卒業M (第4巻) (あすかコミックス)卒業M・5―ラブ・スクランブル (ASUKAノベルス)

 ΛuciferとSTYLE FIVEと、忘れちゃいけない5人衆がMです*1。小6の頃に出逢いました。当時はまだ漫画に詳しくなく、予備知識ゼロのこれぞ衝動買い。運命でしたね。すぐにノベルスも集めました。小説なんてろくに読んだこともないのにそこまでハマったってことは、あの頃から好きだったんでしょうホモ行為が(笑)。いや、それも含めてなんか普通っぽくない友情ドラマが、僕の平凡な学校生活と全く違い、一種の憧憬だったのかもしれません。
 もとは今でいう女子向ゲームの企画です。漫画版を一言で表せば、全寮制男子校(BLではない)誠龍高校を舞台に、同じクラスの問題児5人衆が繰り広げる青春モノ。

 学校1のチャラ男(今風に解説したいので敢えてこの肩書きで)透吾と秀才中本のコンビが実は好きです。寮の同室ってのがまず良い。特別仲良くもないのにお互いすごく刺激し合っているというか、一番対等なコンビの気がするんですよね。
 転入生の紫門は、父親の顔を知らず、英国人の母は亡くなり、バンドにホストにモデルにと年齢詐称を疑うほど分厚い人生を歩んでいます。透吾の女性関係は若い青い感じがするんですが、紫門のそれはなんていうかジゴロっぽいんですよね。はっきり言うと嫌味な奴です(笑)。
 ショタとBLを一手に引き受けるのが未希麿。1話から教師に迫られ、徐々に透吾に恋慕を抱き、小説版では親友(根本)に告られます。まぁ昔の学園BLって受が全部可愛い系ですからね……。
 勇祐はMの中で最も普通の男子高校生。大飯食らいの自然児(視力4.5)で、バスケ部部長を務め、透吾ともクラス唯一と言えるほどの真っ当な友情を築いています。常に彼女募集中ーなんて賑やかし風だった彼にも、最終巻では過去の思い人カンナが現れて一気に主役感全開。小説では幽霊に告白されてましたけど(笑)。Mのキャラでは一番好きな野郎です。

 1~3巻はMそれぞれの見せ場とも言える物語を2つずつ収録、4巻が短編集、5巻は最も少女漫画らしい丸々1冊のラブストーリー。
 特に好きなのはマジカルサマーデイズ(3巻)。ひょんなことから出会った少年レイヤと透吾の前世を探るちょっと不思議な話。他の作品と明らかに毛色が違うのですが、それもMが揃うと普通に面白い。この辺はもう未希麿→透吾が明ら様過ぎるなぁ。あと、ネガな一面ばかりが際立っていた中本がやたらと自信たっぷりで、高城がたじろいでるのもレアでいいですね。

 杉崎ゆきるは卒Mの人気に絶大な貢献をしたと思うのですが、残念ながらもう描くことはないでしょう。杉崎についてももう少し語れるのでまたの機会に……。

*1:声優E.M.Uの歌は全く知りませんので、あくまで漫画の5人ってことで…ファンの人すいません