素敵な呪文

感想文

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(特にBL)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代ビーイング、ジャニーズなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


三寒四温がまだ続く

 21世紀におけるB'zの最高傑作。10曲というコンパクトなサイズに収まる佳曲の数々。キャッチーなメロディと味わい深い構成。平易な言葉で綴られる稲葉の歌詞。すべてにB'zの存在感が溢れ、作品にこめた「誰にでも自分だけのEPIC DAYがある」とのメッセージ含め、大好きなアルバムです。

 リード曲「Las Vegas」が凄い。アメリカンドリームよろしく豪華に鳴る管楽器に乗せて、寂れた場末の街角でラスベガスを夢見てはくすぶっている青年に稲葉がなりきります。近年はB'z楽曲でも、稲葉が津山で過ごした学生時代を容易に重ねられる内容が増えた気がしますね。「Exit To The Sun」は2コーラスからが真骨頂。最初は大したこと無いアルバムバラードと高を括っていましたが、徐々に前を向いて立ち上がる主人公が歌詞にもアレンジにもがっつり読み取れ、素直に胸を打ちます。「NO EXCUSE」はリフがいい。ライブパフォーマンスもカッコよかったですねー。稲葉ソロの雰囲気もある叙情歌「Classmate」は珠玉。詞から伝わる初恋の特別さ、稲葉のボーカルがあまりにも切ない。これは20代のB'zには出来なかった芸ですね。苦労を買って出るというか困難が僕を成長させるというアスリート的なアンセム「Man of The Match」で締める構成も見事。10曲の世界観をそのまま切り取ったようなジャケットが素晴らしいです。


 初回特典のDVDは英語版の映像化というのが貴重。ただGO FOR IT, BABYやHEATといった初披露の新曲がやはりインパクト大なのと、ねがいのものすごいグルーヴ感が僕には感激モノでした。あと、大賀のギタープレイは流石ですね。このアルバムでも多くの楽曲でアレンジセンスを発揮していますが、近年参加したサポートでも稀なミュージシャンだと思います。