素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


大黒摩季MUSIC MUSCLE TOUR FINAL

 WOWOWで今年のツアーファイナルが入るというのでなんとなーく録画しておいたのですが、いやぁ素晴らしかった!!オープニングに摩季さんが脱ぐことしか事前に知らなかったので、セットリストも調べずに観たんですけど、本当にすごかった。インターバル除き約3時間、MCもバンドセッションもほぼノーカット。大黒摩季をよく聴いてた人は絶対楽しめるし、演奏がとにかく凄いので90年代のV系に興味がある人なんかも唸るのではと思います。
 何度も書いているけど、ミュージシャンは新作を引っ提げて新しい試みを見せてくれるうちは現役で、ヒットソング大集合みたいな大義なきライヴをやるようになったらアーティスト生命は終わりだと思うんですね(ただの懐メロミュージシャン)。でも今年で50になる摩季さんが、ステージングは衰えるどころか攻めまくった演出で最新作(2枚組)をガンガン魅せてくれる。しかもヴォーカルが!声めっちゃ出てるやん!!感動しました。TVの音楽番組での5分間じゃ彼女の熱量が全く出せないので、ライヴの大黒摩季を観たらみんな吃驚するのになといつも思うんです。復活した直後も何度かTVで観ましたけど、まぁ声が戻ってるなくらいの感想で。それがこのライヴではもうただ圧倒的。特にROCKだけじゃなく、聴かせるバラードの時が凄い。10年程前のかすれ声はどこへやらです。「あなたがいればそれだけでよかった」が原曲キーで聴けたのはめっちゃくちゃ嬉しかった。終盤のハイライトとも言える「FIRE」もバッチリでした。率直な印象ではライヴ活動を始めた98~99年頃ぐらいまで復活してる気が(この時期一番好きです)。
 それから、新作の楽曲がとにかく素敵!「Lie,Lie ,Lie」くらいしか知らなかったけど、同世代に向けたメッセージを詰め込んだ歌詞は年齢的に若い僕でも十分楽しめるアレンジや演出で彩られているし、摩季さん自身のパーソナルな出来事を書いた曲もいくつかあって、これがまた良い。「Mama forever」なんて非常な名曲じゃないか。
 あと、今回のバンド最高でした。初期のビーイングメンバーを超えたかもしれない。女性コーラス2名との掛け合いも当時を彷彿とさせて良かったし。大黒組の側近とも言うべき原田喧太と真矢、竹上良成、スティーヴエトウに加え、ベースJu-kenが演っててビビりました。これ豪華すぎるわ。さらにキーボーディスト柴田敏孝の存在感よ。あまり知らなかったけど今回のツアーのチャレンジングは彼のスキルやセンスがかなり大きいのでは。
 ゲストで来た土屋公平とかプリプリリズム隊とか書きたいんだけど、だいぶ長くなってることに今更気づいたのでこの辺にします(笑)。でもね、まぁこれだけ書いてるって時点でお解り頂けるかと。こんなに映像で興奮したライヴは久しぶり。何より大黒摩季は本当に完全復活していたと知れて嬉しすぎました。

 ちょうどこれ観た直後に、Twitterで彼女の離婚を知りました。色々思うことはあるけど、ステージで「やっと自分を好きになれた」「病気治したら本当に幸せ。頑張ってよかった」との言葉には沢山の想いがこめられていたんだなぁ。いま往年のビーイングスターが次々に復活を遂げる中で、ここまで新しい挑戦を第一線レベルでやってる人は大黒摩季だけだと思います*1。これからも応援してます。

*1:WANDSには期待してます!