もちろん森博嗣の影響なんですが、よく考えたらピーターラビットの翻訳もbutterをバタと書いていたのを思い出しました(名前は知らん)。
1円の男/モンデンアキコ
絵がすごくいいです。大して上手くもないのに局部だけやたらと緻密に描いてる人がBLにはよくいますがこの方は逆でした。アングルとかコマの使い方にも新人に出せない妙があり、さすが著名な方だけあります。代表作『アイスエイジ』は勿論普通の少女誌連載でしたが、よく見れば「あぁそりゃBLでもウケるな…」と納得できます(笑)。
表紙の印象に比べて中身は意外にポップなカラーでまとまっていました。個人的にはアホっぽい受の話の方が面白かった。元彼女にフェラチオのやり方を聞く男って……。次の本がものすごーく待ち遠しい作家です!
その手を取れば/千葉リョウコ
この人の本では一番良かったです。表題シリーズは年の差カップル。またコンビニもの読んじゃったよ……。いやそんなことより、同性を好きになった自身への嫌悪や戸惑い、学校や家族の目などをしっかり描いているのがいいですね。こういうBLは大好きです。現実に歩み寄らずとも、リアリティが振りかけられてるファンタジィを読みたいものです。結構大胆に絵が変わった印象を受けましたが、ジャンプの二次創作のような昔の絵よりは線の切ない今の絵の方がいいと思います。