素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


トレンチ・コート

 昨日は帰宅が特別遅く、案の定(わざと)寝坊し、仕事に遅刻しました。そしたら営業担当の方々が全員出張に出ていて、直属の先輩は今日で退職するため、誰からも遅刻を咎められることがありませんでした。ラーッキー。いやホントに運がいい我ながら笑!!

× -ペケ-/新井理恵

×(ペケ) (1) (別コミフラワーコミックス・スペシャル)
 僕にしては珍しく4コマ漫画。ですがただの4コマじゃないことはある程度の漫画好きならおわかりでしょう。1巻を手にしてみて、本当に吃驚しました。これを読むと、他の似たような漫画が鬱陶しく思えますね。駒井悠なんか殆どコピーに近いと思います。
 不条理ギャグとか言われているけど、モチーフは身近にありふれた瞬間で、それを過剰に演出することで「あったら怖いな」と思わせるというか…あー解説めいたことはやめよう。
 まず触れなければいけないのは男同士のカラミの多さ(笑)。これも4コマでここまでやったのはこの方がはじめてでしょう(7巻を読んで知りましたがこの人デビューがなんと『june』なんですね)。当然裸も必要以上に出ます。変態保健医や因幡弟がそのハシリですが、これら脱衣がネタになる人ならまだしも、山本や龍翔、赤マントなど、下ネタと無縁のキャラまで殆ど全裸にされてます。
 同性愛をテーマにしたものも多く、仲が良すぎて周囲から関係を誤解されている二人の男子が付き合う羽目になる「友達のまま」などに顕著です。
 変人の多い男キャラとは対照的に、女キャラは大抵性格が悪い。瞳や夢路、アンデルセンの姉ちゃんなど、なぜここまでよじれなければいけないのかと心配になります。マシなのは鈴妥とイクラくらいじゃないかな。
 4コマにも関わらず、その独特さを利用していくつもの伏線を張っているのは見事。作中でも言われていますが4コマとは本来ストーリィ漫画をしっかり描ける(起承転結がちゃんとある)人が描くものだと思っています。
 実際にキャラで盛り上げていたのは5巻くらいまでだと思いますが、僕はやっぱり山本晃司と赤マント、因幡(この漫画の良心?)、日渡先生が好きでした。あ忘れちゃいけない、日常ネタを一手に任されている三人の高校生(姓名不詳)も笑。
 長くなりましたが最後にひとつだけ。数年前に文庫版が出ましたが、読むなら絶対にL版の原本をお勧めします。理由は直接手に取ってみれば解ります!