吉田基已は『水と銀』からほぼ全て読んでいます。出会いは青木君と華海がくっつく話が掲載されたモーニングで、当時僕は小学生でしたが、この絵柄でこんな陰鬱な話を描くのかと吃驚しました。その頃、隣のクラスの子に誘われて30頁くらいの漫画を描いたことがあるのですが、鉄道詩人会を真似たバンドもので、月海のような子が主役でした。と書いてみると自分にとってなかなか大事な漫画ですね。
前置きが長くなりましたが、水銀関連の作品をまとめて紹介します。
水の色 銀の月(2)
月海メインの話のはずが、気付けばオムニバス……でもこれが水銀だな。森の弱い部分を見たことはとても新鮮でした。
それにしても等身が低い! こんなにちっちゃかった!??と感じたものです。特に星君なんか小学生じゃないですか笑。当時全く意識してなかったけど、『恋風』でロリ系の趣味の連中がついてきたのも無理ないですね。
どの話も、思春期などとうに過ぎた男の脆さが滲み出ており、個人的には大変好きな本です。いつか続きを!!