やっと感想書けました……。
マッドシンデレラ/山本小鉄子
山本小鉄子って、現状ラブラブなカップルを描かせたらピカイチですね。くっつくまでのすれ違いとか片想いなどは誰でも描けますが、既にラブが出来上がっている時は、直接的なラブ描写以外が面白くなければいけません。この方はそれが上手い。『満開ダーリン』『ほんと野獣』にも顕著ですが、脇役が楽しいんですよね。それがスピンオフとかを予感させるような人達ではなくて、ちゃんと主役のラブを盛り上げる脇役として在るのが好きです。
連載モノとは知りませんでした。これなら続きもぜひ読みたいです。
キャンバスにくちづけを/南国ばなな
南国ばななは『もっそれ』(未だ違和感のあるタイトル。ずっと「あほも」と呼んでいたので…)の頃から大好きで、百合モノを除いてほぼすべて読んでいます。これは発売当時定価で買ったのですが、金欠時に手放してしまったため、今回\100で買い直しました。
なんかこれ、こんなにエロかったっけ……?筆で性器をなぞるとか、ありそうでなかった描写がすごい。昔からそうなんですが、幻想的なカットもこの人の持ち味で、たとえば腕の絵を見ながら蜜が夜道を歩く場面などハッとするほどキレイなシーンも多々あり、さすがと感じました。BLデビュー作にして、その辺の新人とは一線を画した風すらありますね。
S.E.X&Love/宇田マキ
カメレオン(著者のサイト)はもうかなり前から見ています。最初リョウジと課長のエロ漫画を見たときはここまで描いていいの!?と吃驚しました。ただ最近はその辺の描写がやや薄まった感じがしてサイト自体暫く行っていなかったんですが、同人誌再録本のこちらは嘗ての空気以上にモロでした。修正少なすぎると思うな……。
それから日野と月原が高校生の話を読みたい、やっぱり。もともと趣味の漫画なだけに、著者の嗜好に文句も言えないんですけれど、サイトから足が遠のいた理由はこの2人までオッサン化したためなんですよね。その担当は長田×静穂で十分じゃないのかな。
あ、最後のパラレル番外編には三上達もチラッと出ていたりして、サイトに通っていた者としてはそれなりに楽しめました。