夜更かしをすれば寝坊する。当たり前のことを再認識しました。24時には消灯・就寝を目標に大事な夏を迎えたいと思います。えーできるかな漫画読めなくなる…(もう弱音)。
ただいまのうた/ふじもとゆうき
読書メータを始めて良かったことは、いい漫画との出逢いが増えたことです。この作品も読んだ本ランキングで知り、現物を手に取ったら面白そうだったので購入しました。
うわーこれは温かい漫画ですね!! 僕は一話目の決定力こそ連載の本当の良さだと思っていますが、主役5兄弟の両親が健在であった幸せな過去を、あとから回想したりせず一話に持ってきたことには感動しました。連載が始まる段階で両親死亡を単なる設定にしてしまう漫画が多い中に、素敵な親を突然亡くした兄弟の悲しみと絆の深さがしっかり描かれ、正統派のホームドラマを強く印象づけています。
物語は事件から6年後の兄弟を描きますが、兎に角みんなの変わりっぷりがもう楽しい。硬派を履き違えた桜、オネエ化した菊、守銭奴・葵の姿を見ると、あの純粋な少年たちは一体どこへ…と哀しくなります笑。なのにみんなが本当に互いの考え方や性格のズレも全て受けとめていて、陳腐な言葉になりますが愛で満ち溢れた家族と思います。
主人公・向日葵の高校生活ももうひとつの主軸であり、こちらは思わずにやけてしまう青春ど真ん中。みんなのアイドル(しかも男前)西山君と幼なじみテッちゃんとの恋模様が爽やかです。西山君いいオトコすぎるよ!!
あと気になるのはただいまのうたのメロディ。歌いたいのに……。ペケ音頭よろしく譜面を載せてほしい。とにかく、暫く読み続けたい作品です。