・野菜作りの名人になりたくて農高に来たものの、植物を枯らしてしまう体質の牧田。寮で同室の藤堂は授業もろくに出ないアウトローだが、農作の才はピカ一だった。藤堂と一緒に野菜を作れたら…そんなことを考え張りきる牧田と接するうちに、いつしか藤堂の塞いだ心に変化が……。
いやぁこれはヤバい…!! 手元に残しておきたいな、と思えたBLは久しぶりです。あたふたする牧田は文句なしにかわいいし、その牧田への気持ちを自覚してからの藤堂のデレっぷりが凄まじい。作中にあるように、見事なバカップルです。大体みんな受け入れすぎだろ、2人の関係を!でもいいんです。この2人にそういう、周囲からのお咎めのような障害は無用です。このお話の大事なところは、野菜を植え、育て、収穫する一連に沿って2人の恋が成就していく過程です。実り豊かな作物は利益をもたらします。2人はそういう存在なのかなと思いました。
それにしても牧田の、突拍子もない行動・妄想は本当に素晴らしいですね。「気ぃ遣ってんじゃねーよ!」と怒鳴る男らしい一面も折角あるのに、初体験は好きにして!!大の字バーン!!のおかげで思いきり陰に隠れてしまいました(笑)。