・お隣さん同士の加藤久美子と池山真吾は周囲も公認のカップル。ひとつ特別なのは、女子高生と小学生、7歳差の恋ということ。年の差をはじめ、進路や恋愛、友情に悩みつまづきながらも成長していく2人の10年間を描く。
1〜2巻を読み始めた時はさすがに絵やノリが古く挫けそうになりました。ドッジボールの話くらいから真吾の周りが賑やかになってきて、物語に入り込めた気がします。特に小学校卒業前〜中学上がってすぐのあたりは面白かったですねー。真吾・坂田・ジョナサンのトリオが大好きです。ついでに根岸も(相葉ちゃん的に笑)。そこいらのコドモより明らかに大人びていて、でもいろんなところがまだまだコドモで。この3人はそれを巧く体現してくれていました。悦子は大人すぎ。この子は自分の脆さを自覚してから急に子供っぽくなった気が…残念なのは悦子に思いを寄せていた森田が終盤ほとんど無視されていることですかね。当初はジャマだなーこいつ、とか思っていましたが、実は最も中学生らしい恋をしていたのが彼だったかもなぁと。
久美子サイドはなんといっても教育実習でしょう。この話までは久美子の天然ぶりがどうしてもウザく感じていたのですが、確かな成長と強い意志がそれまで以上に光っていて、一気に好きになりました。
現実的に考えて、女子高生が小学生のお子様に恋することなど有り得ないでしょう。だからこそ漫画。漫画ゆえのファンタジィ。ラブロマンスは不可能を可能に。この漫画が作った功績はなかなか大きいと思います。個人的には4〜5巻くらいが絵的に最もキレイに感じますが、まぁこれは人それぞれかもしれません。最近のニュアンス重視の恋愛漫画に飽きた方はぜひ読んでみてください。