素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

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80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


ハイ☆スピード! -Free! Starting Days-

 なんと10年ぶりの映画館!空港みたいでびっくりしました。すっかり文明に取り残されてる感じで居心地悪かったですが…。そんなコンプレックスを乗り越えて行ってきたのはハイスピです。どうしてもスクリーンで観たかった!前売は買ってたんですが、やっと観に行きました。いやぁ……

 感動しました!!

 TVシリーズの時からではありますが、映像や作画はとにかくキレイだし、音楽もカッコよくて劇を盛り上げており、音響的に映画館で観る価値は凄くあります。物語も、原作の内容にできる限り忠実にしつつ、登場人物やどうでもいい場面をカットしてかなり解りやすくなっていました。
 まず、青春群像劇として単純に面白かったです。水泳はアニメよりもっと魅力的に描かれていて、多感な時期の少年たちがひとつのチームになっていく過程が丁寧でしたね。自分を見つめ直し、周囲の大切さに気づく時、やっぱり大人への階段を昇りだすのだと思います。郁弥が3人に対し兄への激情を吐露する場面は映像と相俟ってグッと来てしまいました。また心の機微を台詞ではなく表情で見せるのが上手い。遙たちの顔つきから瞬時に空気を察する貴澄。遙に異変を追求された真琴がおもいっきり目を泳がせてパニクったり、このメンバーで泳ぎたいと呟く郁弥の耳が徐々に赤くなったり、普段はしっかり者の熱血部長である夏也も弟との距離感に悩んで部活をサボったりするなど、何もかもが未完成な年頃を非常に繊細にとらえているなと感じました。最後のメドレー、序盤からもう危なかったんですが涙が止まらなくて……。なんか涙腺が弱いんですよもう年で(?)。
 役者の演技も素晴らしかった。中学1年生の遙と真琴を演じる島崎信長鈴木達央が全編にわたって高めの声色を用いており、年齢設定が若返っていても何の違和感もなく入り込めました。こういうのって役者に本当に技量がないと絶対無理だと思うんですけれど、まずまずだったと思います。僕がいいなと思ったのは新キャラ。特に旭すっごく良かったです。明るくて勝ち気で、でも脆くて、それら全てが自然に表現されていて驚きました。郁弥も感情の起伏が激しい子ですが、ツンデレブラコンがすっかりツッコミ役に成長して嬉しかったです(?)。つか夏也カッコよすぎ。あれ中3じゃないだろう。遙とはじめて勝負するとき黒タンクを脱ぐとことかすいません撃ち抜かれました(笑)。
 あとはまぁ、どの場面も腐女子をがっちりな脚本・演出でしたね。終始まこはるでした。あの夜のプールで告白する場面は前後や設定を知らずに見たら普通にBLだろう(笑)。いい悪いは人それぞれですがちょっと過多な部分もあったかなーと感じました。それとアニメの映画化はそれが当たり前なんでしょうけれど、Free!を観たことがない人にはさっぱり判りません。少なくとも1期は観てないとですね。ESの再放送が殆どなかったのも合点でした。あとこれ結構驚いたんですけど、想像以上に若い女の子たちが来ていましたね。劇中の遙たちと同じくらいかも。腐女子の低年齢化かー……。
 ということで、夏也カッコよすぎって映画でした。
とか言ってたら

 配布のポストカードが夏也と尚でした!!うれしいうれしいー。