素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

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やっと秘密が破られた

「BURN THE SECRET」初回限定盤 (CD+DVD)

「BURN THE SECRET」初回限定盤 (CD+DVD)

  • アーティスト:WANDS
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: CD

 心底楽しみにしていた1枚。リメイクの丁寧さに嬉しみを覚えつつ、新しいWANDSをどれだけ提示してくれるかに兎に角ワクワクしていました。流し聴きできる馴染みやすさと聴き込みたくなる凝ったサウンドメイクを兼ね備えた、コンパクトな楽曲を詰め込んだ良作です!

 MVが先行公開された「David Bowieのように」*1イントロ・アウトロなしがキマっている。柴崎がよく言う「世間に好かれてるWANDSの音と、今WANDSとして出したい音を折衷した」を示してくれるリードナンバーですね。この曲で解りやすいのは柴崎のギターと木村のピアノです。これがJ-POP/歌謡曲的な構成にロックエッセンスをまぶしていてカッコいい。特にライヴ(治郎ソロ含む)を観ていて木村はシンセよりピアノの方が絶対にいいと思っていたので、全編でクラシックやらジャズやら多彩な演奏を聴けてとても良いです。
 上原のヴォーカルワークはかなり頑張って上杉に寄せているところもあれば、ライヴを意識してか自己流解釈の部分もだいぶ増えていて、WANDSをモノにしてきている感じがあり嬉しいです。ただこの声は数年後も保てるんだろうか……ライヴ観ててもそれが唯一不安かなぁ。ケアをしっかり頼みます。一方で上原のソングライティングはどちらかというと一生や治郎に近いかなと感じました。言葉選びやセンスは異なるものの「Burning Free」「アイリメンバーU」などは雰囲気も治郎ソロ(3期)と似ています。
 そうそう、3期のカバー「明日もし君が壊れても」なかなか良いですよ。原曲同様に川島だりあがコーラスあててくれてるのとかアツいし、イントロとかクラシカルになってて重々しさマシマシなのがたまらない。これ、坂井泉水大野愛果の名前を入れたいからかなと思ったんだけど(長戸としては少なからずあるでしょうが)、柴崎が「3期の曲も必ずやりたいと思っていた」って言ってくれたのはホント嬉しかったなぁ。

 1年目に出すアルバムとしては十分な作品です。5期の楽曲はシングル含め6曲なので1stアルバムと同じですしね(笑)。次作では大島提供のアルバム曲、木村作曲が聴けるとさらに◯。

*1:クリスタルな季節に魅せられてと同じ場所で撮ったような感じですねw