素敵な呪文

感想文

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(特にBL)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代ビーイング、ジャニーズなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


実は「夢の続きへ」が聴きたくて

PASS THE BEAT (初回生産限定盤B) (特典なし)

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 すいません、リリース全く知りませんでした……せっかくソニーなのにちょっと宣伝足りなくないですか?! BARKSかナタリーの取材くらい取ってよ。怒りです。いや鬱憤晴らしとかでなくて、そう思わされるほど良作ってこと。昔SURFACEよく聴いてたなって人はサブスクからでOKなので是非プレイしてください。このバンドのセンスと椎名の歌*1が好きな人は絶対気に入りますよ!

 オープニングのタイトルナンバーが準インストってのが◯。1枚のアルバムへのこだわりを感じます。そもそも昨年の『ON』は再結成のご祝儀的な意味でメジャーリリースしたみたいなんですが、社内での感触が良かったのでもう1枚作らせてもらえることになったと。成程1年で次作ってSURFACEにしてはかなり短いタームだったので驚いたのですがね。しかし急ごしらえとかでなく、ばっちりシングル級のナンバーを詰め込んできてます。「タユタウ」「そっか」「なぁ」などファンならニヤリな椎名節も健在。中でも一組の男女が歳を重ねて死別し来世までを描いた「誰がなんと言っても」は壮大なストーリーを椎名らしい軟派な言葉でまとめた新機軸。軽快なアレンジは思いっきりザ・SURFACEって感じなのでみんな好きでしょう。たまり場シリーズ「下手くそな応援歌」のファンキーなポップスも往年をしっかり押さえていて嬉しくなりますね。小文字surface路線の「スタートラインに立て」「クロール」「LAST BIRTHDAY」等もなかなか。今作唯一の真面目なバラード「アン」は白眉。

 これだけJ-POPのど真ん中に放り込む気満々のアルバムをこの調子で終わらせるのは勿体無いですよ。若手(って年でもないが)No.1だと思ってるアレンジャーnishi-kenなども参加してるので、SURFACE知らない人にもきっと楽しんでもらえる1枚。

*1:去年の復活作『ON』を聴いてれば平気ですが、やはりキーは下がってるなーと……。本人も言ってるけどデビュー直後が高過ぎたんだよね。