素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らして気づけば17年目。80~90年代J-POPと7ORDERは多く取り上げます。

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(BL多め)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代の邦楽、7ORDERなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


独りじゃなかった開拓者

 前の土曜に滑り込みで買いに行きました。インディペンデントな活動の集大成と言える1stと異なり、メジャーレーベルならではの著名なミュージシャンから楽曲提供を受けた今作は、安井が言うように事実上のデビューアルバムと言って差し支えありません。
 先行シングル2曲と「agitate」を除いた8曲については初めて聴きました。昔って、新曲をリリース前に聴く手段がせいぜいラジオくらいだった気がします。どんな曲が聴けるかよく解らないまま、きっと素晴らしいアルバムに違いないと期待をこめて購入し、帰宅してCDをプレイする、そんなわくわくを久しぶりに味わいたいと思ってわざとそうしたんですが(笑)。楽しいインタビューも公開されていたので、読みながら楽しみました。

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 「agitate」は昨年先行配信されていたリードトラック。MVが同時公開だったため映像的な印象が強烈です。


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 いい感じに寂れた廃墟みたいな舞台に、鮮やかな照明やメンカラの発煙筒が差し色のように。スタジアムナンバーってよくわからないんですが(笑)ライヴで聴いたらカッコいいだろうなー。

 ショートサイズの即興MVが公開された「Feel So Good」は音数の少ないアメリカンなトラックにポジティブライクな歌詞が乗ったダンスチューン。平メロを歌い繋ぐ他のメンバーより一段高いトーンで響き渡る安井とモロのハイキーやフェイクがいいフックになってます。


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 僕が思う7ORDERのイメージってこのMVですね。

 「青空と爆弾」は7ORDERの兄貴分、新羅慎二の提供曲。今まで無かったのが不思議なくらいのストレートなギターロックで、さすがグループの強味とか履歴をよく解ってるなぁと感じました。ライヴでこういう曲あるといいでしょ、って気分で作ったと想像。音源でも安井がギター弾いてるらしいですが、そういった音楽的な挑戦も今だからこそ出来るもの。

 真田が今作用に書いた「Cafe latte」「Lonely Night」は秀作。正直、こんな曲も書けたんだと驚きました。
 前者はPESがリリックとディレクションに参加している本格的なJ-HIPHOP。真田・モロ・美勇人のユニット曲ですが、このピザ波コンビのラップとモロの濡れたサックスがめっちゃハマってて!まさに今作の隠れた名曲。ラウンジとかカレントジャズっぽい雰囲気もあり、グループの広い音楽性を提示しています。
 両極端なのが後者で、まさに彼らのファンが口を揃えて好きと言うであろうファンキーなショータイムナンバー。これ配置がいいですね。トレンドっぽい複雑なダンスチューン「MONSTER」のあとにドキャッチーなこの曲で、ライヴ本編ラストに歌う「夢想人」に繋ぐという。

 アルバム通して聴くと、11曲というサイズがちょうど良いというかコンパクトで聴きやすく感じました。前作よりもアーティスティックで年相応の楽曲が集まっており、ロックやクラブミュージック派の音楽ファンにもぜひお薦めしたい作品です。特典DVDも観ましたよ。「雨」の時ほど充実感は無いのですが(笑)、安井の選手兼監督っぷりや気の利いたコメントはファンなら必ずおさえておかないといけません。


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 そう、動画でも全曲解説あるんですよ!面白かった。深夜のCDTVで育ったので全曲紹介大好きなんです笑。