素敵な呪文

感想文

何かいいものを求めてます。それらの所感を投げ込みたいときに使う場所です。
2008年12月にいったん終了。1年後の12月に、コンセプトを改めて再開してみました(過去記事はそのままです)。よろしくどうぞ。
書店員を経て出版社に勤める漫画スキー(特にBL)。
その他頻出ネタとしてはTM NETWORK、90年代ビーイング、ジャニーズなど。
時事ネタも何かどうしても不特定多数に向かって叫びたいような出来事があれば書いています。


暮らしも僕らも宇宙的

So kakkoii 宇宙

So kakkoii 宇宙

 
 もちろん買いました!オザケン・17年ぶり・歌入り・新作・アルバム。もはや祭りのごとし。シングルのB面も含まれるので未発表新曲は実質5曲ですが「フクロウの声が聞こえる」はオザケンソロセルフカバーです。これが割とシンプルなバンドなんだけど迫力が全然落ちてなくて凄く良かったな。
 まぁーなんといってもリード曲「彗星」が凄まじい。リスナーに与えるノスタルジーとアトラクション。J-POPの歌詞用に選ばれたような陳腐な言葉ではなく、毎日の生活で見かけるフレーズをやはり文学っぽく並べるリリックは天才としか言いようがない。
 オザケンらしいチープさ漂う「失敗がいっぱい」に続けて、漸くスタジオ録音となった「いちごが染まる」はオペラシティライブなどの活動が凝縮された複雑な楽曲。アコースティックな演奏がまさに珠玉ですが、こういった並びが全く不自然じゃないのがさすがオザケンです。後半のインパクト「高い塔」は往年の早口メロディを彷彿とさせる詰め込み気味な歌詞とホーン+ストリングスによるオケがまさに最強で最高。渋谷系っぽい曲ですよね。
 子どもができたことで歌詞の世界も拡がった、とオザケン自身がきっぱり言っていますので、これはまさしく17年経たないと作れないアルバム。そして素晴らしいのはパッケージですね。おそらくオザケンは、サブスクで聴ける音楽を“所有する”ということにものすごく気を配っているというか、昔から考えているんだろうと思う。

 とにかく。最近はTVにも積極的に出まくっていて元気に歌う姿を若年層も目にしていると思いますし、若き日の小沢健二を全く知らなかった人々にもぜひ聴いてほしい。素敵なアルバムですよ。