兄弟の絆にこっぱずかしい恋模様がすこーしずつ混ざってきている。ただザ花連載ってのが…1年1冊は寂しい……。
【8位】レッツ☆ラグーン/岡崎武士
どう見ても1巻で完結させてOKなのにどんどん続けるのがこの漫画のスゴさだと思う。最初と最後の星屑の変化がまた凄かった。名作の予感。
【6位】キララの星/森永あい
【5位】銀の匙 Silver Spoon/荒川弘
今年から単行本で読むことにしたので、特別ランクイン。この漫画は絶対に本で読むべき。作者の漫画愛がぎっしり形になってます。
龍ちゃんのサッカーへのひたむきさに惹き付けられて仕方ない。周囲のキャラと同じように、彼の挫折と復活に泣きました。これ以上のハイライトを作るのは相当難しいと思うけれど……。
今更読むのもな、と躊躇っていたのが間違いでした。ジャズの愉しさがそのまま溢れてくるような演奏シーン、薫と千の友情に、心が揺さぶられます。次々起こる急展開で飽きも来ない。ぜひ最後まで読みたいと思える作品。
【1位】学園ベビーシッターズ/時計野はり
≪平成23年・漫画ベスト総論≫
新刊は発売日1ヶ月前にチェックし、図書カードを安く入手し、ポイント制の書店で本を買う、というように、漫画読みを地で行く日常に移行したことが最大のトピックでした。おもしろそうと思える許容範囲もぐーっと拡がっています。
BL:昨年とは比較にならない目新しさになりました。『僕の先輩』や『秋山くん』といった天才的な新人の漫画に加えて、去年入れられなかった鹿乃しうこ、藤たまき、日高ショーコなどの長編が盛り上げてくれました。雲田はるこ、藤谷陽子はどちらも今年2月にはじめて読みましたが今ではもう作家買いの仲間入りです。
完結作品:8〜10位は候補が他に7〜8作あったほどでとても迷った選出でしたが、全体で売れて欲しい作品を選んだ形になっています。『当世白浪気質』や『ケッコーケンコウ家族』、『EVIL HEART』など、馴染みやすい絵柄・心を打つ物語にもかかわらず書店で見かけない(すぐ返品される)本をもっと注目させたいですね。『賢い犬リリエンタール』はその作品を好きな人たちからは熱狂的な支持を得ているようで、数年したら『男の華園』同様、名作の札もついてまわると確信する良作でした。