素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


足が痺れるまで座る

 COMPLEXがライブやるそうですね。布袋の名前を見る度に、父が「下手なくせに歌うな」とバカにするのを思い出して笑ってしまう。布袋は僕も昔もちろん聴いてたけど、不倫の挙句の略奪婚という印象が僕の中で悪過ぎて無理になった。本来音楽とミュージシャン自身は別と考えられるタイプなんですよ、でなきゃ小室哲哉びいきにならないです笑。でも当時マセガキ小学生だった自分でも、元の奥さん(山下久美子)に捧げる別れの歌をシングルリリースするとか何考えてんのかなと呆れたのはよーく覚えてる。リリース以前にそんな歌作る神経が既に理解できないですけどもね。大人になってから見た・知ったなら見方が違ったのかなと思ったけど同様の理由で岡田准一が無理になったので結局歳を重ねても観念は一緒でしたね。そういう善悪のけじめみたいなものを幼い頃に身に付けられて、今もきちんと判断の基準になってるのは我ながら良かったなと時々思う。ちなみに父ですが吉川と氷室は普通にファンです。

COMPLEX(SHM-CD)

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  • アーティスト:COMPLEX
  • ユニバーサル ミュージック (e)
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 ヴォーカルが吉川なので好きですよ笑

誰も知らない西遊記

 去年大黒摩季ファンってことで知り合った人に誘われる形で久々に少し歌いました。1時間半ぐらいがちょうどいい。それ以上歌うと選ぶのも疲れてくるし。ちょっとキーが高すぎるかなと思って今まで歌ったことなかった曲ばかり敢えて歌ってみたんですよ。20代の時と歌声の出し方が変わった(変えた)お陰か歌いやすくてビックリした。カラオケって自己満の世界なので近年ムダっぽくてあまり好きじゃなかったんだけど、加齢に抗している自身を確かめるために(?)年1~2なら行ってもいいな。

嗄れた声でコーラスするな

 昨日目にした「三菱鉛筆、LAMY買収」は驚いた。ジェットストリームで油性ボールペンの天下取って、でもこの10年ぐらいでコアなブームが継続してる万年筆市場では完全に後塵をくらっているというか僕が文具売場担当だった時のカタログにも現行商品無かったはず。今回のニュースで一足飛びに最強じゃないっすかすげぇ……。三菱が流通させられるってことは国内どこの文具売場にもサファリが並ぶ日が近いと見る。サファリってもともと子どもに筆記具の持ち方教える意義も含んでいるしこれはとても良いことだと思いますね。自分も2本使ってるけどもともと筆圧の強いタイプの人間にとってもホントに書きやすい。これを機に三菱鉛筆にはジェットストリーム4+1の名入れ即売ばっかりじゃなくて(笑)多くの人に万年筆体験させてほしいですね。

いつでも帰れる摩天楼

 近頃雨多いなー。雪よりはましだけど、どうしても行動の選択肢が狭くなってしまう。

 最近になって漸く「自宅のPCをできるだけ触る」ことを意識するようになりました。お陰でやっぱり起動とか動作にかかる時間が違う。機械だから車と一緒ですよね、使ってないとダメというか鈍くなる。去年までは本当1週間ぶりに電源入れるとかザラでしたから……。点けても別にすることが無いので学生時代に書いた文章とか読み返してると結構面白いんです。だからここずーっと同じスタイルで残しててよかったなと思う。何年か前に思いきって記事整理したのも正解だった。

 閏年の29日を「うるう日」って今まで言ってましたっけ?勿論語彙としては存在してるだろうけど各媒体であまり聞かなかった気がするな。

寒いか暑いかハッキリせい

 今年に入って読んだBL漫画をざーっと。最近商業はかなり厳選して読んでるお陰かどれも最高でした!

 1話無料で読んでからずっと気になってた作品。面白かった!異国の文化だとか政略結婚だとかハーレクインかアラブBLにしかないようなファンタジック設定をちゃんとエンタメにしてくれてて読み応えがある。申し訳なくもrasuさん初めて知ったんですが山田ユギさんのフォロワーかな?ってくらい絵柄とか近い。つまりうまい。ただタイトルが「暴君王」という割にはセレンはどっちかというと紳士だと思う。断りもなく襲うようなSEXはしないし。むしろツンデレ任せにすぐ殴る律のほうが暴君じゃないだろうか笑。


 これも1話面白くて購入。しかも赤いシラフさんだから絶対可愛いエロが見れると期待してた。修正が薄めと聞いて紙で買ったのは大正解だった。極の極みが極まってて笑。ただ脇役の双子、結果的にキューピッドだし極先輩が龍正に惚れた弱みで何事もないような感じだけど自分だったら絶対縁切るわ人として。


 同人からずっと描き続けてるCPで続編まで出せるなんてBL著者としてこんな幸せもないんじゃないでしょうか。この人の描く身体が好きです。ゴツゴツしててでもガチムチとかじゃなくてエロく見えるラインをちゃんと描いてる感じがするんだよな。物語はよくある言葉足りずでもだもだする心情系ですが、このCPはとにかくリバ!やー素晴らしい。まだ続くなら買います。


 えむえむおさんが青春ライトBLをあの絵柄でやってくれるなんて!と思ったらきっちりエロくて初SEXまで描かれてて驚きました。贅沢すぎる。よく見たらCheri+だったんですねそりゃそうかと納得。この「TikTokの拡散で有名人になる」って今時の若者文化がどうしてもわからんのよ……別にいいですもう。

人々はもう手の中にいる

 先日真矢とTourbillonを取り上げて何気なく過去記事調べてみたらちっともLUNA SEAに触れてなくて自分で驚いてしまった。ルナシーはこの歳では珍しいと思うけど全盛期しっかりリアルタイムでした。僕が小学校上がったぐらいの頃中学生だった従兄弟の部屋に棺桶入った外国人の写真(ROSIERのジャケ)が置いてあって笑、めっちゃビビりながらもPLAYしてもらったのが最初。田舎に泊まったその3日間くらいずっと隣の部屋からアラームで聴こえてくるTRUE BLUEのあのイントロと♪壊れそうなほど~で目覚ましてたから帰る頃には既に口ずさんでました笑*1。ちょうどTVにもバンバン出ていた頃で、当時のB'zやWANDSaccessSMAPでは絶対に味わえなかった、見たこともないスタイルと楽曲、独特の雰囲気、意外なほどのトークの爽やかさ。もう子どもながらに大好きでしたね。今思うと、中二とかバカ大学生みたいに斜に構えることのない、目にしたものを素直にカッコいいと受容できる純粋な時期に出会ってて本当に良かったな。

 過去のアルバムリメイクは彼らの場合RYUICHIの声変わりだけじゃなくて、ずーっとLIVEで演り続けていることや、『CROSS』で意気投合したスティーヴ・リリーホワイトの存在がデカいんでしょうね。懐かしむんじゃなくて意味のあるセルフカバーは大歓迎です。元の『STYLE』が出た時には音楽誌も読んでたのですっかり神格化されてたな。まだ10にも満たないガキには全然わからない曲も多かったですけどね。近年まさかのTMカバーがあったりINORANがイケダンMAXの公録に登場したり真矢は大黒摩季のソウルメイトだったりで何かと自分の趣味のど真ん中とも交点を持つ不思議さ。偶然なんて無いっていうか縁を感じる。ずっと聴いてくと思いますよ、5人でやり続けてくれる限り。

*1:翌年にはその上の従兄弟が屋根裏部屋で「今一番好き」と言って聴かせてくれた「追憶のマーメイド」でイエモンにハマる。つくづく音楽には恵まれてた子ども時代だった。

Free! -the Final Stroke- [感想文]

 WOWOW放映時のをBDに落としてあったんですが、劇場公開から1年半以上経ってやっっっっと観ました。遅いよ!*1単に見る時間が無かっただけで鈴木達央の声が無理とかそういうセンシティブぶった声ヲタみたいな理由は一切ありません笑。
 さて、思い起こせばあの凄惨な京アニ事件を経て重要なスタッフを欠いて作られたシリーズ最後の作品ということで若干毛色の違う演出がある気がしましたが(まるでエヴァのようなカットバックの多さとか)スタッフインタビュー等を今回一切読んでいないので意図がわからず……。まぁそういう重箱の隅を差し引けば、とんでもない気合と熱量は確かに感じました。最後に西屋さんが描いてきた沢山のイラストがスタッフロールを終えても出てきて感動しました。
 本編ですが、冒頭の学園祭からシドニー五輪までがかなり詰め込み気味で、でもその駆け足のような時間に全キャラクターに見せ場がちゃんとあって物語の辻褄を示してくれるのが河浪監督のFree!だったと思い出しました。前の映画でも似たような感想を書いた気がする。尺の足りなさはもうこれだけ多くのキャラでしかも群像劇なので言うが詮なし。相変わらず加藤さんはめっちゃお洒落な劇伴を書く。それに乗せて、遙がアルベルトに抱く脅威、凛・郁弥の精神的な成長を今回の主旨として、シリーズ全体の骨子である「仲間」「リレー」に繋げていく。金城とか日和がそこに加わってくれたこと嬉しかったし、最後この4人でやるんだ!と思ったら武者震いが止まらなかった。郁弥の「水泳っていいね!」辺りから結局泣いてしまったんですが、物語の幕開けだった遙のモノローグが最も効果的に使われるとてもキレイな締めにまた感動。

 場面ごとで言うと、まず郁弥と旭の夜プール!ビックリしましたいつからデキてたんだこいつら。

 旭今回リレーも出なくて地味に見えるけど、ラストの決め台詞も担当して実はすごいおいしい役回りが多いですよね*2

 みんなで集まる場面が全体通して多い中でも忘年会(?)は印象的でしたね。当たり前に訪れる「大人」に対してのそれぞれの考え方が垣間見える場面で、彼らの人間っぽさがすごく出ていた。合間に真琴と凛が階段で二人きりで話すところ大好きで、ついつい好きな相手にはツンデレと化してしまう凛が唯一素直な思いを素直に吐き出せる存在が真琴ってのがたまらない。が一番好きなのは勿論夏也兄の悪酔いです。

 カッコいい人の可愛さは卑怯

 あと遙を介抱してる金城に対して「変な真似するなよ」と睨み利かして現れる宗介と真琴は遙SP過ぎて笑いました。

 でもやっぱりというか当然というか、Free!は遙・凛・真琴をめぐる物語だと確認できたのがつくづく嬉しいし清々しいです。遙とナイトプールで勝負して最後真琴も引き込んじゃう場面なんかもう3人の中でも「俺たちが集まれば大丈夫」って確信すら感じる。遙と凛が二人きりで会うと大抵ややこしいことになるので常に真琴を誘うことをお勧めします笑。遙のために皆が動くってのは、その発端が凛と真琴だから実現できたんだと思う。Free!を形容する際単純に「遙の成長譚」と言ってもいいけど、自分の中では最後まで3人の話でした。

 最後に、これどうしようもないけど渚の声変わりましたねー。出番少なくてよかった。似鳥も渚ほどじゃないけど低くなった。高い声で売ってる声優は歳とると大変だな。

*1:ただ去年たまアリでやった10周年イベントの円盤が来月発売するそうで意外とタイムリーかなと。

*2:見終えた後で10周年イベントのティザー見てみたら案の定豊永が自らネタにしてて笑いました。