書店員の名にかけてハズせないお題ではありますが(笑)、ここ数年で心に残った本は既に紹介していますので、自己流の縛りを設けてみました。題して、「10才を迎えるまでに心に残った本」!!
小さなピスケのはじめてのたび
まずは絵本から。この本、最初に読んだときは「住むところを探すだけなのにどうしてこんなにツラい目に?」と思いました。けれども幾度も困難に遭いながら自分の住まいを手に入れて、ぬくもりある部屋で開ける紅茶の缶がものすごく価値のあるものに感じました。
ピスケを見ていると、抗えない自然の脅威にいろいろなものを失っても立ち上がれるタフさが欲しくなります。
ピーターラビットシリーズ/ビアトリクス・ポター
今更言うまでもありませんが、怖い話ばかりですよねこれ。人間が動物に手をかけるのも嫌ですし、ひげのサムエルがこねこをパイにしようとする行為など本当に怖くて続きが読めませんでした。でも、絵本にしては重量感のある文量・内容で、読書を好きになるきっかけを与えてくれた本でした。お薦めは「ずるいねこのおはなし」。トムとジェリーをリアルに仕立てたような短い話です。