素敵な呪文

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。since 2006.3

日々の感想文。気が向いた時に書き散らしてます。
80・90年代J-POP、7ORDERの話題は頻出。
since 2006.3


二つの杖を突く女

 会社を午前中で早退して、一旦帰宅し昼食。こういう時ムダに外食とかカフェに行く癖が最近減った。コロナ感染前から意識はしてて。節約が第一だけど「不必要」ということに気付いてきたのかもしれない。夜は友人と会ってめっちゃ久々にもつ焼き屋行った。こういう前提が今の生活にあるからやたら高く感じる。でもやっぱりモツは美味い。

 こないだ30周年のBOXが出たニュースを見かけ、懐かしくて今日ずーっと聴いてました。てかいつの間にSpotifyに上がってたんだ知らなかったよ……。SLはGBで知った。記事で見る2人のルックスに魅かれたのと、谷口トモルさんが毎月のように投稿する石田小吉のイラストですっかり幼少の自分でも馴染んでしまって。何より当時誌面に載った横アリのポスター(パンツ星人)がずーっと記憶に残っていた。楽曲を本格的に聴いたのは実はAIRが始まってからだったのですが特にこのアルバムは子どもでも解りやすかったというか一発で気に入りました。今も自分の中でのSLというと「20TH CENTURY FLIGHT」だし、フリッパーズをリアルタイムで通らなかった自分にとってはジャケットやファッション等トータルイメージの全てが新しすぎた。SLがSLたり得たのはこのアルバムまでで、FLOURISH以降はAIRとスクーデリアに分かれていく過渡期をパッケージした感じですっかり別物になってると僕も思います。でも最後の方の車谷は病的な雰囲気を醸しててカッコいいんだよなー。

どうしてくれようぬるい風

 フツーに仕事。あまりに元気すぎて全然コロナ陽性者って感じがしない。まだ寛解検査してないけどとっくに陰性なのでは。一応明日以降は合法的に外出OKってことで何をしようか考えてる。

HEAVEN

HEAVEN

  • アーティスト:Tourbillon
  • エイベックストラックス
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 LUNA SEA繋がりでまだ紹介してなかった名盤を。葉山拓亮LUNA SEAが組むなんて俺得もいいとこなスーパーユニット。当時ホントにワクワクして聴いた。さすが若い世代のポップスを量産してきた人なだけあってものすごく耳馴染みのいいコード運びの楽曲ばかりなんだけど、ソロ転向後よりもオペラ感を取り戻した時期のRYUICHIの歌やINORANの渇いたギターがLUNA SEA的でマニアックな退廃をきちんと感じさせてくれる。タイトルナンバーの異常なカッコよさにも負けず劣らず「バラは散る為に」「Rhapsodie」「華」「fight」「水と風と君と」等、とにかく最後までテンション高い傑作です。こういうグループってやっぱり初期衝動の盛り上がりが凄いからどうしてもこの1stの出来が秀で過ぎてますがこれ以降も良曲多いですし(特に「アゲハ」)、RYUICHIの声変わり以後初の楽曲も去年出ましたね。

江口反町より上手い

No Sticks

No Sticks

  • アーティスト:真矢
  • マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
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 25年ぶりに聴いた真矢唯一のソロアルバム。他の4人と違ってサブスク解禁されてないみたいだし買っとこうかなとオマケで入手した感覚だったんですが、え今聴いたらめっちゃいいじゃないっすか!大人が聴く作品だったわこれ。小4ズの自分には視聴機で聴いて「地味だなー」としか思えず終いだったのを悔やむばかり……。
 驚くべきことに当時の河村隆一とほぼ同じ路線というか完全に秋元康が真矢をJ-POPに浸からせてる作品。彼の単発企画だからまぁ言うほど悪くなるはずもないんだけど、さすが曲毎に超豪華ミュージシャンが勢揃いしてるのもポイント高い。が、何よりもとにかく真矢のヴォーカルが最高です。トークの時よりずっと太く低い声質なのに高いキーもこなしているし、真矢も曲のカラーに合わせて歌い方を使い分けてるんですよね。特に冒頭4曲の展開は素晴らしい。全体通してもアダルティで女に媚びない雰囲気を醸していて、巧みな良作です。ブーちゃんと呼ばれてお茶の間に浸透する前なのでまぁあんな結果に終わりましたが、順番が逆ならもっと注目されたかもしれない。蛇足ですがLUNA SEAのソロ期については思いっきりSUGIZOにハマってました。

独り暮らしをしない理由

 連休初日。先週考えていた週末とは全く違うものになったけど、朝から料理洗濯掃除して何の気なしに外出してレコード屋や本屋行く等ここ数ヶ月では有り得なかったような日中を過ごしました。それで改めて痛感したけど今ってスマホ無かったら何もできんな自分も。料理のレシピは当然スマホで観るし調理中の音楽もまたスマホ、出かけ先のルート作成もスマホ、移動中の暇つぶしも全てスマホ。でもそれが悪いとかダメとか全く思ってない。使い方なんですよ結局ね。僕は昔からゲームほど時間と金をムダにすることは無いと思っているタチなのでスマホを持ってからただの一度もゲームに使ったことが無いし、TikTokのように次から次へと見る気もない動画が垂れ流されるアプリも観ない(インスタも同じとこがあるのでフォロー先しか見ない)。それは何に価値を見出しているかという個人差でしかないだろうけど、少なくとも電車の中でムキになってる大人たちを見ていてただただ滑稽というか厚顔無恥としか思えない感覚は、恐らく死ぬまで変わらんと思います。

Silent Pictures(DVD付)

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  • アーティスト:sacra
  • Beat Art Recordings
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 100円コーナーで投げ売りされてたので懐かしくて買った。高校生の時すっげー聴いてたから久々に聴いても結構覚えてました。「24」「lonely vacation」とかたまーに口ずさんでる時が今でもあります。ミスチルもどきのすっごいポップスをインディーズ時代から量産してたのに売れなかったのはやっぱりリリースから数年で倒産するような会社側に問題有でしたね。この頃って着うた時代ですけどまだまだ音楽番組隆盛期でしたから、単純にテレビでもっと歌ってればよかったと当時から思っていました。このアルバム後すぐに出た「アンバランス / 夏の幻」なんかは全く売れなかったのが残念なくらい名曲だったし。

植木の驚く生命力

 新型コロナって5類指定だから同居人は接触者扱いすらされないんですね。ということで今日は普通に出社。一応 部署の人たちとは違う場所でいつもの業務。フリーアドレスだとこういう時すっごく便利でいいですね。今までそんな会社無かったから笑。終業後すぐ地元戻って買い出し。毎週月曜に生協が来るのでそれまでの3日間だけでもしっかりした献立を用意せにゃあかん。なのにちょうど家には何もないというまずさだったので、最寄駅に到着するやいなや以前母が「野菜がしっかりしてる」と言っていたスーパーまでわざわざ車飛ばし、帰宅後すぐさま鍋焼きうどん等作る。買い物中に既に気付いていたんだけど、この生活は最近逆流性食道炎気味な自分の身体にもかなり効くのではないか。怪我の功名か?と思いつつ。久しぶりに夜は漫画読みながら寝落ちした。

love around

love around

  • アーティスト:e.mu
  • UNLIMITED RECORDS
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 e.muも含めてこの時期のポリドール系は相変わらず音楽配信が弱くて残念。この曲当時大嫌いだったんですよねΛuciferの敵役だったから笑。ただアニメ終了後に当然KAIKANフレーズと関係なく出た「Summer Day's Drive」がめっちゃ良くて、以降メジャーで活動してた分は全部聴いてました。函館出身とかPATAプロデュースとかレーベルがUNLIMITEDとか売れる要素満載だったんだけどな。ボーカルの声も他のバンドと重ならない個性的なイメージでなかなかいいんですよ。このシングルはアニメ版のメンバーシールが付録してたので買いましたがタイアップじゃない2曲目のほうが普通にカッコいいし今でも好きです。とここまで書いてからちょっと検索してみたら最近復活したんですか?20年経ってもメンバーが集まれるのは素敵ですよね、どのバンドもそうですが。

所沢駅流れるトトロ

 父が再渡米する直前はいつも姉家族がうちに遊びに来るのですが、姪のコロナ感染により中止となり、振る舞う予定だったジンギスカンを母と3人で食べる。偶然にも自分が珍しく早めに帰ったお陰で滞りなく消化できてよかった。肉は取っておけないからね。最近こういう食事全然当たらないっていうか皆が集まって何か食ってる最中に帰宅できない事が多かったので、ラッキーでした笑。今アメリカは大寒波らしく天候が心配と言ってましたが、まぁ飛行機さえ飛べばうまくやるのがうちの父。

 渡辺克己さんね。危険な女神、YES,抱きしめて、Just time girl、It's my JAL、笑顔がいいね等々聴いてるとヒット曲多い。ライブでJALの時に客席から紙飛行機飛ばすのが通例だったみたいだけどあまりにも沢山の量が勢いよくステージに飛び込んで来るのでKATSUMIが危ねって感じでよけてるのがめっちゃ面白い(YouTubeで観れます)。歌ってる時に何個かぶつかっちゃってるし笑

2時間待っても付き合うぜ

 扁桃腺の腫れを感じて数日風邪薬とヴィックス漬けでした。久々に会う知人との約束があったので結構必死に治しにかかった。当たり前なんだけど喉が腫れてるとホットコーヒーは沁みて飲めないですね。そういう当たり前とされるような感覚とか人間的な行動が全くわからないまま30代まで生きてきてしまった。この2年ほどで自分自身驚くくらい感じていること。効率的な手の洗い方や歯の磨き方も割と最近身に付けた。子どもの頃本当に何をしていたんだろう……いや、自分の小学生時代はとにもかくにも音楽に飢えてました。そんな頃に出会って最近またリバイバルマイブームな1枚を紹介します。


Sculpture of Time

Sculpture of Time

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 ラクリマテレビ埼玉でForestのMVを観てから好きで「情熱の風」までちゃんと聴いてましたが、結局この1stアルバムが最高傑作でした。しかも歳を重ねる程に良さが解る。楽曲の構成とかメンバーの演奏力の高さとか、まぁ挙げればキリがないです。V系はさらっとしか触れてないから主流がわからないけど当時の音楽シーンとか時代性から考えても「Night Flight」を1曲目にするのって凄いと思った。有象無象のV系バンドと違って確固たる世界観を示してくれてて好きだったんですが、メジャーでのスタートが良すぎた分結局最後まで迷走したのが残念なんですよね。SHUSEがこのアルバムみたいにちゃんと自分の立ち位置とかバランスを弁えてくれてれば後々良かったのに……ラクリマのオリジナリティはHIRO、大衆性はKOJIが担当しててSHUSE中心のバンドじゃないことは恐らく全ラクリマファンが理解していますからね。4人でやった解散ライブの映像昔観たんですがTAKAの声は死んでるしSHUSEは投げキッスとかして何勘違いしてんだこいつ?とドン引きしたしで本当に淋しかったことを思い出した。

 話がずれました。Sanskrit Showerとか偏西風とかねむり薬のような超の付く良曲がいい間隔で配置されていて全く隙のないトータルアルバム。そんな中、これ以上ないポップ性でデビューシングルになったIvory treesがちっとも浮いてないのも素晴らしい。凄い曲作っちゃったというか、ちゃんとラクリマの神秘性とか異国情緒を打ち出しておいて何も考えず身体がノれる。TMのBe Togetherとかと存在感が近いと思う。